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『Debian on Pomera DM200』を読む [DM200]

 ポメラDM200を快適に使わせてもらっている。通常の文章作成も、アウトラインが便利だ。しかし何より良いのは、Linux端末としての使用。Maximaで行列計算させるのが最近のお気に入り。これもLinux on Pomera DM200を作っていただいたichinomotoさんのおかげである。

 ichinomotoさんのブログの記事「Pomera DM200」にコミケに解析時の情報などをまとめるとあった。以前新幹線で、コミケ帰りと思われる紙袋を沢山抱えた若者達を見たことがあった。このおじさんが、あの人達の中に入ってichinomotoさんのブースを探し出す勇気は持てない。たとえ中身は理解できないだろうが、”解析時の情報”は見てみたい、とは思っていた。

 幸いなことに、この時の冊子のPDF版を公開してくれた。
www.ekesete.net/log/?p=9045
BOOTHというところからユーザー登録、クレジットカードで簡単に購入できた。400円。

 機器解析等まったく想像できなかったが、まずはハード解析だそうだ。ソフト解析から入るものと思っていた。ご本人は組み込み系プログラマということで、ハードもできるようだ。いきなりUARTなんて単語が出てきて面食らう。アナログテスタで微妙に針が揺れるのから探し出すなんて、すごい世界だ。そこに半田付けして線を引き出し、teratermでシリアルコンソールとしてアクセス。何か格好いい。Ryzen使ってるんだと、変なところに興味をもったりした。

 書いてある内容は、素人には全くわからないが、解析現場の雰囲気が感じられて面白かった。驚いたのは、キングジムにGPLのソース公開を依頼し、DVDでもらったところ。あらためて、GPLとはそういうことだったと気づかされた。キングジムの対応にも感心。

 試行錯誤しながらシステムを分析し、WARPというすごい技術が使われているのを解説してくれたりしている。内容がわかればもっと面白いだろうと思いながらも、不十分な理解でも、良質な推理小説とプロジェクトx(古いか?)が合わさったような楽しさがあった。

 ichinomotoさんの努力もさることながら、改めてポメラDM200の機器としての素晴らしさも感じられた。ichinomotoさんへの感謝の意味も込めて、是非皆様購入してみてください。

 そして、キングジムには、ぜひLinux on Pomeraが出来なくなるようなアップデートはしないようにお願いいたします。私がポメラを購入したのは、まさにLinuxが動くから。そんな人が増えているのではないでしょうか。もちろんnaitiveポメラもそれだけで十分素晴らしい機器ですが、Linux on Pomeraになることで、さらにポメラニアンを増やし、売り上げに貢献するはずです。

 もう、ポメラなしの生活が考えられなくなってしまいました。

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