SSブログ

金融審議会報告書とコロナウィルス [日記]

 机を整理していたら、金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」をプリントアウトしたものが出てきた。以前、老後の生活に標準的な過程で2000万円必要というので物議をかもした報告書だ。当時、金融庁のホームページで見つけたので、消去される前に印刷しておいたものだ。時間ができたら読んでみようと、そのままにして忘れていた。
 
 時間があったので読んでみた。とても恐ろしい報告書だった。当時、老後必要な2000万円がクローズアップされていたが、そんなのは大したことではないような気がする。何故この報告書のもっと恐ろしい部分が報道されなかったのか不思議だ。
 
 簡単に説明すると
  ア)長寿化 寿命が延びて人生100年になりますよ
  イ)単身世帯の増加 一人暮らしの高齢者が増えますよ
  ウ)認知症の増加 高齢になると認知症増えますよ
 つまり、今後日本は一人暮らしのボケた老人が多数になってしまうということ。その時あなたは生活をどうしますか?今から考えておいてください。・・という警告の書だった。
 
 報道された2000万不足とうのは、あくまでも健康な人の標準例でしかなかった。これには特別な支出(例えば老人ホームなどの介護費用や住宅リフォーム費用など)は含まれていないのだ。介護が必要になると支出はさらに増えますよ。だから今から資産形成を頑張りましょう。
 
 認めたくないが、認めざるを得ない厳しい現実です。報告書を大臣が受け取り拒否し、無かったことにしようとしたため、ホームページから消されると思っていたが、今でも金融庁のホームページに掲載されている。
 https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603.html
 
 しっかりと作られた報告書なのだから、大勢の人に読んでほしい。
 
 今中国で、新型コロナウイルスが問題となっている。最初に警告をした医師が、警察から「虚偽の発言」をやめるように警告された。中国の民主化はまだまだだな、と思っていた。しかし、この報告書の受け取りを拒否するような大臣の態度を考えると、日本も似たようなものだ。国民に知られてまずいことは隠す。何の違いもない。
 
 この報告書が今でも自由に読めるだけ、少しはマシかもしれない。

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。