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ひさしぶりのニュートン [日記]

 雑誌「ニュートン」は、たしか私が高校生の頃創刊されました。創刊号の付録かなにかで、ランドサットから撮影した日本列島全景写真が付いていて 買った覚えがあります。キレイなイラストとわかりやすい解説で科学を解説している雑誌でした。貧乏学生だったので、買ったことはほとんど無く、おもに町の図書館でパラパラ眺める程度でした。
 
 最近は本屋で見かけても手に取ることもなくなりました。先日、田崎晴明さんのブログを見ていたら、さらっとニュートンのことが書かれていました。アマゾンではすでに品切れで、評判をみてもなかなかの高評価。さっそく近所の本屋に行くと、まだまだ在庫がありました。「福島原発・超巨大地震」の緊急特集号です。

 巻頭に編集長水谷仁氏の「緊急特集号によせて」がありました。その中に、
『どうして「日本にもマグニチュード9以上の地震がおこりえる」ともっと大きな声を発しなかったのか? これが地球科学者としての私の悔恨の大きな理由である。』
『テレビや新聞の報道で、いかに専門家という人たちがたよりにならないかということを感じられた方もあるだろう。またこれらのメディアで報道される内容についても世界の報道とくらべると、むしろ外国の報道の方がくわしく、正確な場合がある事にも気付かれた人も多いに違いない。これはある意味で、科学する力が、まだ日本人ひとりひとりの身となり肉となっていないことを示しているように私には思われる。』
という文章がありました。これを読み、他の内容は見ないで即座に購入を決めました。

 家に帰ってじっくり読みましたが、震災から1カ月程度の時期にこれだけの内容をよくまとめられたなと感心しています。編集長の悔恨がエネルギーとなり、編集に力が入ったのでしょうか。読みごたえのある雑誌でした。ただ、特集第3章の次にひかえる超巨大地震での想定イラストはいらなかったかなと思いますが。
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