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3/4(よんぶんのさん) [幻の名作漫画]

 以前勤めていた会社に、麻雀漫画好きの同僚がいて、その影響を受けて、麻雀ができないのに麻雀漫画を読んでいた時期がありました。引っ越しを繰り返すうちに、そのほとんどは処分してしまったのですが、どうしても捨てられない本があります。ほんまりうの「麻雀激闘録 3/4よんぶんのさん」です。
 
 トリックスター的な脇役マンケンが主人公に語ります。
 「四分の三程度のところで満足しちまう性格ってわけさ。一流にはなれないってさ・・・さすがに親は子をよく見ているよ。・・・・だからやらなきゃならない。途中で投げ出しちゃダメなんだ。四分の三を超えるために・・・」
 
 四分の三程度のところで満足する性格というのが、まるで自分のことを言われているみたいです。クロール、平泳ぎ、背泳ぎはできてもバタフライはできない。スキーをやれば、パラレルはできてもウェーデルンはできない。英検は2級まで。
 
 中年になっても物理に執着があるのは、四分の三の性格が影響しているかもしれません。適当なところで妥協し、自分の限界まで挑戦しない。やるだけやってダメならあきらめがつきますが、できるところまでやってないから後悔が残っている。今からでも遅くない、四分の三を超えるために・・・
 
 この「3/4」、第4巻の発行は昭和62年6月20日第1版第1刷、発行所竹書房です。竹書房のホームページで検索してもでてきません。絶版となっているようです。こういう隠れた名作が消えていくのは残念です。しばらく絶版になってた業田良家「自虐の詩」を文庫本で出したように、「3/4」もせめて文庫でも出して欲しいところです。
 
 森毅の「ベクトル解析」は、ちゃんと紙に書いて計算してみようと思って、そのまま保留。「物理入門」も、第1章問題はちゃんとノートに書いて解いたのですが、そこで止まったまま。四分の三を超えるのはやっぱり大変です。
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